30歳、男『趣味はシルバニア』

*夫もシルバニア

 



「いい歳してシルバニア?」

 

「シルバニアって子供のおもちゃだよね?」

 

「男のくせにシルバニア?」

 

いや、いいんです

そんな雑音気にせず、私は堂々と言います。

「趣味はシルバニアです」

 

いい歳をした男の私が、なぜ子供のおもちゃであるシルバニアに夢中なのか。

シルバニアの魅力とは

そして、声を大にして言いたい「シルバニアに触れるということに、年齢も性別も関係ない」ということを!

 

キッカケ

キッカケはありがちなものなのかもしれない。

 

私がまだ、シルバニアファミリーという存在をあまりよく知らなかった頃。(なんとなく小さいウサギの人形があることぐらいは知っていた)

当時の彼女(現妻)がシルバニアが好きで、どこかへ出掛ける時は必ずシルバニアのゾウの赤ちゃんを小さなケースに入れて連れて行くのです。

私としても、楽しそうにシルバニア活動に勤しむ彼女の姿が愛おしく、撮影の手伝いや、シルバニア愛溢れる話を「うんうん」と聞いていたものの当時の私はまだシルバニアの魅力には気づいておらず、本当に〝ただの小さい人形〟というイメージしか持っていませんでした。

 

そんなある日、2人で家で寛いでいる時に彼女が読んでいたシルバニアの本(コレクションブック)。

私もなんとなく隣で一緒に見ていると〝ある動物〟に目を奪われたんです。

「えっ、こんな動物もいるんだ」と思わず口に出してしまいました。

 

その動物が「モグラ」だったのです。

画像: シルバニアファミリーコレクションブック
画像: シルバニアファミリーコレクションブック

シルバニアといえば、ウサギやネコのように可愛くて地上で生活する動物しかいないと私は勝手に思い込んでいました。

そんな中で現れたのがモグラ。

私は何故かこのモグラに目を奪われました。

モグラについて詳しく知っているわけではないんですけど、私の中でのモグラのイメージといえば、

  • 暗い土の中で生きている
  • 地中を荒らすので農家に嫌われている
  • 目が見えないので地上に出たら命が危ない

と、現実の世界ではどちらかといえば日陰者のモグラ。

そんなモグラが、シルバニアの世界では様々な動物たちと一緒に生活し、穏やかな日々を過ごしている。

私は思いました

なんて優しい世界なんだろう

 

シルバニアファミリー、まさにその名前の通りどんな動物もみんなファミリーなんだ!

シルバニアファミリーの壮大な構想に胸を打たれた私は途端にシルバニアのモグラが欲しくなりました。

しかし、彼女に聞いてみたところモグラは入手困難(2019年当初)だということを知りひどく落胆。

モグラを迎えることができない…

あきらめて他の動物にしようか、でも…

うーん…

 

悩む私とモグラとの出会いは突然でした。

すっかりシルバニアに心を奪われていた私が近くの都市で開催された「シルバニアファミリー展」に彼女と2人で出向いた時のことです。

シルバニアの過去のファミリーシリーズやお家、小物。シルバニア界隈では著名な作家さんたちが手がけた精巧なジオラマなどを見てまわり心が満たされている中、物販コーナーでモグラファミリーを見つけたんです。

思わず彼女と顔を見合わせました。

そして、数個の中からより顔の可愛いものを選び、購入。

 

これが、私が初めてお迎えしたシルバニアのモグラファミリーとの出会いです。

後にモグラの赤ちゃんに「モグ」という名前を付け相棒にしました。

 

シルバニアの魅力

モグラファミリーを迎え入れ、すっかりシルバニア沼に落ちた私が思うシルバニアの魅力について語っていきます。

魂を吹き込む

人形に魂を吹き込めるという事がシルバニアの魅力の一つであると考えます。

魂を吹き込むというと少し大袈裟かもしれませんが、

例えば、私の相棒であるモグ。

彼には音楽やファッション、アートなど、芸術に関わる分野に〝こだわり〟を持っているという個性を付け加えました。

今夜聴くアルバムはどれにしようか悩むモグ

 

ピアノでサティのジムのペディを弾くモグ

というのも、私自身がそれらにこだわりを持って生きているからで、人形にもこのような個性を与えることによって、より愛着が湧き、「ただのシルバニアファミリーの人形」ではなく、世界にただ1人(1匹)の相棒となるのです。

 

分身バニア

シルバニア界隈には分身バニアという概念も存在するようです。

自分の分身となる動物を決め、シルバニアの世界で生活させてあげようという趣旨ですね。

私はこの分身バニアという文化に感銘を受けました。

私の中でモヤモヤしていた気持ち。「相棒のモグはどのタイミングで芸術にこだわりを持ったのか」

モグが芸術に興味を持つまでのストーリーを構築するためにはシルバニアの世界でのキッカケが必要だと思ったんです。

そこで、分身バニアを知って思いついたんです。私の分身を作りシルバニアの世界に登場させ、モグに初期衝動を与えようと。

そこで、登場したのが私の分身バニア「いぬやま」です。

元はシバイヌファミリーの女の子だったんですが、見た目が凄くしっくりきたので私になってもらいました。

 

これでモグに初期衝動を与えることができました。

モグにレディオヘッドのKID Aを渡すいぬやま
モグにトランペットを買い与えるいぬやま

 

村や町の建設

シルバニアには多種多様な建物が存在します。

お医者さんや、学校、幼稚園。ベーカリーやケーキ屋さん、ホテル、遊園地、お城まであります。もちろんお家も。

書ききれないほど沢山の種類があり、それらをどうジャンルごと並べてヨーロッパの街並みを再現してもいいですし、テーマパークなんかも作れます。

カフェ通りを作ったり、自然豊かな村を作ったり、いろんな建物を混在させた町を作ってもいいですね。

建物だけでなく家具や食器食べ物などの小物も豊富にあるのがシルバニアです。

朝食のセットや、家具のセット等、お家やお店に付属しているもの以外にも沢山種類があり自分好みの内装、レイアウトにできます(お金はかかりますが…)

サイズが合えば、カプセルトイ商品やリーメント商品なんかと合わせても面白いですね。

当ブログでも、リーメント商品とシルバニアを合わせたレビューをしているのでぜひご覧ください。↓

 

シルバニアは高尚な遊戯

と、いったように私は上記のような遊び方をしているのですが、これらは決して幼稚なものではないんです!

シルバニアの人形に個性を持たせ、他のシルバニア達と交流し、村や町、お家の中で生活を営む。そういった〝ストーリーを作る〟という人類にしか備わっていない能力を存分に活かし、尚且つ、癒しと楽しみ、クリエーションまでも成し得る、シルバニアとは幼稚とは対極にある高尚な遊戯だと私は思っています!

 

SNS

最初はただ、他のシルバニアン達の投稿を見て癒されているだけだったのですが、私もせっかくシルバニアの魅力に気が付いたのだから何か発信してみようと思い立ちました。

しかし、どんなコンセプトにしようか…

凄く可愛くて、まるで人形に命が宿ったような素晴らしい写真を撮るシルバニアン達が沢山いる中で、私はどういった写真を上げていくか、悩みました。

 

素直にシルバニアの可愛さを伝えるとなると、私にはその感性は備わっていない、、

ネタ系で行こうかとも思いましたが、笑いのセンスも持ち合わせていない、、

 

自分の知識を活かしつつ、シルバニアの可愛さを引き出せるものは何か?

と、考えた結果、思いついたのが「音楽アルバムのジャケットをシルバニアで再現」!

https://twitter.com/mog_yorke

アカウントを作った当初は1ツイートに対して「10いいね」ぐらい来れば上出来だと思っていたんですが、そんな予想に反して意外と反響があり(平均して50〜100いいね)、これがまた生活の中での楽しみにもなりました。

そして何より、アルバムのジャケットをシルバニアで再現するということを全力で楽しめています。

シルバニアで再現したジャケットの数々

シルバニアは自由

色々と書いてきましたが、これらは私のシルバニアの遊び方でしかありません。

相棒や分身バニアを作っていない人もいると思いますし、SNSをやってない人もいると思います。

それで良いんだと私は思います。

シルバニアへの触れ方は本当に自由なんです。

 

シルバニアの本質は「かわいさ」

 

これに尽きます。

自分の望まない日常や、心が休まる暇のない生活、複雑な人間関係や、SNSでの誹謗中傷、、、

世知辛い世の中で、ほんの少しでも癒しを与えてくれる存在。その一つにシルバニアがあるのだと私は思います。

ですから、シルバニアに触れるということに老若男女は関係ありません。

大人がシルバニアで遊んでも良いんです。

男がシルバニアで癒されても良いんです。

 

お人形一体なら決して高価なものではありません。

おもちゃ屋さん、家電量販店、コンビニにもブラインドパッケージという形ではありますが、シルバニアはいます。

だまされたと思って是非手にとってみてください。

 

30歳、男の私はシルバニアで生活に癒しと楽しみが追加された1人です。

 

 

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